われから |
| われから |
冒頭文
⦅一⦆ 霜夜(しもよ)ふけたる枕(まくら)もとに吹(ふ)くと無(な)き風(かぜ)つま戸(ど)の隙(ひま)より入(い)りて障子(しようじ)の紙(かみ)のかさこそと音(おと)するも哀(あは)れに淋(さび)しき旦那樣(だんなさま)の御留守(おんるす)、寢間(ねま)の時計(とけい)の十二を打(う)つまで奧方(おくがた)はいかにするとも睡(ねふ)る事(こと)の無(な)くて幾(いく)そ度(たび)の寢(ね)がへ
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「文藝倶楽部 第二卷第六編」1896(明治29)年5月10日
底本
- 文藝倶楽部 第二卷第六編
- 博文館
- 1896(明治29)年5月10日