たまだすき
たま襻

冒頭文

上の一 をかしかるべき世(よ)を空蝉(うつせみ)のと捨(す)て物(もの)にして今歳(ことし)十九年(ねん)、天(てん)のなせる麗質(れいしつ)、をしや埋木(うもれぎ)の春(はる)またぬ身(み)に、青柳(あをやぎ)いと子(こ)と名(な)のみ聞(きゝ)ても姿(すがた)しのばるゝ優(やさ)しの人品(ひとがら)、それも其筈(そのはず)昔(むか)しをくれば系圖(けいづ)の卷(まき)のこと長(なが)けれど、徳

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「武蔵野 第二編」今古堂、1892(明治25)年4月17日

底本

  • 武蔵野 第二編
  • 今古堂
  • 1892(明治25)年4月17日