あけづきよ
暁月夜

冒頭文

第(だい)一回(くわい) 櫻(さくら)の花(はな)に梅(うめ)が香(か)とめて柳(やなぎ)の枝(えだ)にさく姿(すがた)と、聞(き)くばかりも床(ゆか)しきを心(こヽろ)にくき獨(ひと)りずみの噂(うはさ)、たつ名(な)みやび男(を)の心(こヽろ)を動(うご)かして、山(やま)の井(ゐ)のみづに浮岩(あくが)るヽ戀(こひ)もありけり、花櫻(はなざくら)香山家(かやまけ)ときこえしは門表(もんへう

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「都の花 第百一號」金港堂、1893(明治26)年2月19日

底本

  • 都の花 第百一號
  • 金港堂
  • 1893(明治26)年2月19日