はくしゅうししゅうだいいっかんかいだい
「白秋詩集」第一巻解題

冒頭文

一、本巻には東京景物詩「雪と花火」以後の所作を輯める事にした。而して新らしい作から前に組むだ。既に公刊した集はなるべく原形の儘にした。なほ多少削除した分もある。一、「青燈集」の諸作は主として大正五年より八年に至る、葛飾、動阪、小田原時代のものである。尤も「童と母」「麻布山」の二篇はその以前の作である。此集は可なり詩風の違つたものが混淆してゐる。が、作品が少いので一括して仮りにここに収めた。一、童謡

文字遣い

新字旧仮名

初出

「白秋詩集 第一巻」アルス、1920(大正9)年9月3日

底本

  • 白秋全集 3
  • 岩波書店
  • 1985(昭和60)年5月7日