よるのガスパール しょう
夜のガスパール 抄

冒頭文

オンディーヌ 私を眠りへと誘なう美しい調べを聞いた それは誰かのささやきのようでもあった しかし、その歌はやさしく悲しい声に乱された シャルル・ブルニュ「ふたつの聖霊」より 聞いて、聞いて 私よ、オンディーヌよ やさしい月の光がさす窓を 月光に輝く飾り硝子を 夜露のようにそっとたたくのは私 私こそは 白絹のようなしぶきに身をつつみ 美しい星空を映

文字遣い

新字新仮名

初出

底本