ざんとう
残冬

冒頭文

空はにごれる白亜の色北国の——悩ましき擾乱(じょうらん)大地ははっちを閉じている ……… 地平の彼方——友等処女等同じくなやめ同胞(きょうだい)達 ……… 北極の襲い来れる、白鵞(はくが)の万毛風をよび、吹きなす、ひょうひょうの声木をゆるぎ、屋根をはぐ ……… 狂暴の形態天魔の降臨

文字遣い

新字新仮名

初出

「旭川新聞」1924(大正13)年5月12日

底本

  • 今野大力作品集
  • 新日本出版社
  • 1995(平成7)年6月30日