うもんとりものちょう 13 あしのあるゆうれい
右門捕物帖 13 足のある幽霊

冒頭文

1 ——今回は第十三番てがらです。 それがまた妙なもので、あとを引くと申しますのか、それともこういうのがまえの世からの約束ごととでも申しますのか、この十三番てがらにおいて、ひきつづき、またまたあのあばたの敬四郎がおちょっかいを出して、がらにもなく右門とさや当てをすることになりましたから、まことに捕物(とりもの)名人としては、こうるさい同僚をかたき役に持ったというべきですが、事の端を

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 右門捕物帖(二)
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 1982(昭和57)年9月15日