よいのほし
宵の星

冒頭文

あついあつい夕食後のあつさのんびりと立って見たやっぱり暑いむっちり蒸される様だひたいには汗がこんなににじむ   *弟よ外へ行こう庭の石に腰をかけて鈴懸花の香をかいで青く澄み渡った北国の宵空に教えられたあの一つの星を探そう   *七月七日の夜も近づいた牽牛織女の星がどこにあるかそれも探そう天の川流れるあたり天上の花のさても美しき事よ

文字遣い

新字新仮名

初出

「旭川新聞」1923(大正12)年8月3日

底本

  • 今野大力作品集
  • 新日本出版社
  • 1995(平成7)年6月30日