うはつのそう
有髪の僧

冒頭文

私もいつかは有髪(うはつ)の僧となって僧院の夕べ極まりもない苦悩の魂を抱いて独り銀杏の下にいこう身となりました (何と言うかなしい事実でありましょう、人間の子の青春は、かくして奪い奪われ去るのです)

文字遣い

新字新仮名

初出

「旭川新聞」1924(大正13)年4月7日

底本

  • 今野大力作品集
  • 新日本出版社
  • 1995(平成7)年6月30日