しぜんきょうと
自然教徒

冒頭文

こんな静かな晩、外は全くの闇である星はわずかに下界を雲間にのぞいている   *ああ下界は午後十一時俺は今夜も自然教徒なる故に黒き衣を身に着けて静かに彼方の小高い丘へ歩んでゆく   *小高い丘には一本の白樺が、聖十字架の如くにそびい((ママ))ている

文字遣い

新字新仮名

初出

「旭川新聞」1924(大正13)年3月8日

底本

  • 今野大力作品集
  • 新日本出版社
  • 1995(平成7)年6月30日