むだい
無題

冒頭文

ありがたい静かなこの夕べ、 何とて我が心は波うつ。 いざ今宵一夜(ひとよ)は われととり出でたこの心の臓を 窓ぎはの白き皿に載せ、 心静かに眺めあかさう。 月も間もなく出るだらう。

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 富永太郎詩集
  • 現代詩文庫、思潮社
  • 1975(昭和50)年7月10日