うたうはっこつ
歌う白骨

冒頭文

犯罪編 おとなの論理的な頭では、とうてい分らないような人間のかくれた性格、そんなかくれたものを、おさなごや下等動物がわけもなく見破るという迷信は、かなり広くゆきわたっているようだ。そして彼らの判断を、経験を超越したすぐれたものとして、受けいれてしまうのである。 こんな迷信は人々がパラドクスを愛するところからくるのかどうか、そんな問題は問う必要がなかろう。これは社会一般の信念にな

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界推理小説全集二十九巻 ソーンダイク博士
  • 東京創元社
  • 1957(昭和32)年1月10日