びしょうのうず
微笑の渦

冒頭文

(一) K氏(し)を介(かい)しての、R大使館(たいしかん)からの招待日(せうたいび)だつたので、その日(ひ)彼(かれ)は袴(はかま)などつけて、時刻(じこく)がまだ早(はや)かつたところから、I子(こ)の下宿(げしゆく)へ寄(よ)つて一と話(はなし)してから出(で)かけた。 R大使館(たいしかん)の所在(しよざい)を、彼(かれ)は明白(めいはく)には知(し)らなかつた。勿論(もちろん)招待

文字遣い

新字旧仮名

初出

「時事新報」1928(昭和3)年1月19日~25日

底本

  • 徳田秋聲全集 第16巻
  • 八木書店
  • 1999(平成11)年5月18日