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冒頭文
昭和二十三年 一二〇句 陳氏来て家去れといふクリスマスクリスマス馬小屋ありて馬が住むクリスマス藷一片を夜食とす除夜眠れぬ仏人の猫露人の犬猫が鶏殺すを除夜の月照らす蝋涙(らふるゐ)の冷えゆく除夜の闇に寝る切らざりし二十の爪と除夜眠る朝の琴唄路に鼠が破裂してうづたかき馬糞湯気立つ朝の力寒の夕焼雄鶏雌の上に乗る老婆来て赤子を覗く寒の暮木枯の真下に赤子眼を見張る百舌鳥に顔切られて今日が始まるか誰も見る焚火
文字遣い
新字旧仮名
初出
「天狼」1948(昭和23)年1月~1951(昭和26)年7月
底本
- 現代日本文學大系 95 現代句集
- 筑摩書房
- 1973(昭和48)年9月25日