まちむすめ
まちむすめ

冒頭文

かなしき契となりてけり さめてうれたき夢のあと きはみて落つるいてふ葉の あしたの霜にうづむごと あゝわが戀はきゆべしや 月はしづみてほしかげの きらめくよひの浴(ゆ)歸りに 霜夜の下駄のおとかぞへ 別れしひとのおもかげを おもひきたればときの鐘 鐘にうらみはむかしより こひするひとの情なれど かねをうらむも世の中に ひとめの關のあればなり げにつれなきは義理の道 さ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 上田敏詩集
  • 玄文社詩歌部
  • 1923(大正12)年1月10日