れんきんどうし
錬金道士

冒頭文

吾徒の術を修する法二あり。一は師に就いて口より口へ授かり、はたまた悟徹と示現とによつて過を知らんとす。また一の法は斯道の書を讀むにあれど、其(その)文難解にして頗(すこぶ)る晦澁(くわいじふ)なれば、人もしここに理と眞とを求めんとすれば、其心まづ精緻にして根氣よく勤勉にして且つ細心ならざる可(べ)からず。 ピエロ・ヸコ「哲學奧義解」 まだいかぬ——而もわが身は三日三晩のその

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「アルス 二号」1915(大正4)年5月

底本

  • 上田敏全訳詩集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1962(昭和37)年12月16日