ほめうた
頌歌

冒頭文

わが魂(たましひ)は主(しゆ)を崇(あが)め奉るなり。 噫(あゝ)今は越方(こしかた)となりし辛(つら)き長き途(みち)よわれたゞ孤(ひとり)なりしその日よ。 都大路(みやこおほぢ)の流離(さすらひ)よ、御堂(みだう)へ下(くだ)る長町(ながまち)よ。 宛(あたか)も若き競技者が方人(かたうど)、調練者(ならして)の群(ぐん)に急(せか)れてか楕圓砂場(だゑんさぢやう)をさして行く時

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「三田文学 七ノ二」1916(大正5)年2月

底本

  • 上田敏全訳詩集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1962(昭和37)年12月16日