ふかのう |
| 不可能 |
冒頭文
人よ、攀(よ)ぢ難(がた)いあの山がいかに高いとも、 飛躍の念さへ切(せつ)ならば、 恐れるなかれ不可能の、 金(きん)の駿馬(しゆんめ)をせめたてよ。 登れなほ高く、なほ遠く。たとひ賢(さか)しらに なんぢが心、山腹(さんぷく)の 泉のそばを慕ふとも、 悦(よろこび)はすべて飛躍である。 途(みち)のなかばにとまる者は、やがて途に迷ふ。 かつは苦(くるし)みかつ悶え 錯(
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「朱欒 創刊号」1911(明治44)年11月
底本
- 上田敏全訳詩集
- 岩波文庫、岩波書店
- 1962(昭和37)年12月16日