もののかたちのバラッド
物のかたちのバラッド

冒頭文

バスを待つうしろ姿 昼食には洋食の店でコロッケを食べた。右隣の席にいる三年だけ先輩の同僚が教えてくれた店だ。初めてのその店で食べたあと、まだ歩いたことのない道を経由して会社へ向かった。途中に画材の店があった。本来は卸問屋なのだが、店先では小売りもしていた。スケッチ・ブックが目玉商品として安く出ていた。B6サイズで百枚綴じのを一冊、北原亜紀男は買った。 会社の建物へ戻

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 物のかたちのバラッド
  • アメーバブックス
  • 2005(平成17)年5月28日