けいば
競馬

冒頭文

競馬場がふえ、競馬ファンもふえてきた。応接間の座談として、競馬が語られる時代がきた。その中で、時々、知人のあいだにも、“楽しみを楽しまざる人”がまま多い。——競馬を苦しむ方の人である。 このあいだも、某社の、記者としても人間としても、有能な若い人だが、競馬に熱中して、社にも負債を生じ、家庭にも困らせている人があるという話が出て——僕はその若い有能な雑誌記者を惜しむのあまり、その人は知らな

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻80 競馬
  • 作品社
  • 1997(平成9)年10月25日