たましいをえぐるび
魂を刳る美

冒頭文

陶器だけで美はわからぬ。あらゆるものの美を知って、それを通して陶器の美もわかる。そして本当にわかるということは、本当にそのものに惚れることである。 本当に惚れることが出来るか、これが問題である。下手ものにでも自分が真剣に惚れるなら、そのものの持ち味だけはわかるだろう。多くは他動的である。他人の言葉に引きずりこまれることが多い。甚だしいのは美に見えなくて金に見える。また、半分美に見えて、半

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 魯山人陶説
  • 中公文庫、中央公論社
  • 1992(平成4)年5月10日