さんしゅうじたてこかぶじる |
| 三州仕立て小蕪汁 |
冒頭文
味噌汁は簡単にできるものでありながら、その実が、日常どこの家庭でも美味くつくられてはいないようなので、一言申し上げようと思う。味噌汁は、中身の如何にかかわらず、時間をかけて煮てはいけない。まずだしをとり、次に中身がよく煮えてから、最後に味噌を落とし、沸騰したら直ちに椀に盛るという加減のところがよろしい。 ところが、家庭によっては、朝食が家人の都合でまちまちになっている。七時の者、八時の者という
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 魯山人味道
- 中公文庫、中央公論社
- 1980(昭和55)年4月10日