たけのこのうまさはだいいっせき |
| 筍の美味さは第一席 |
冒頭文
筍(たけのこ)の缶詰ものは、一流日本料理の料理になる資格はないが、二流以下の料理用としては、年中、日本料理にも中国料理にも重宝されているくらいだから、美食原品として一等席へ坐してもよいものであろう。 彼の廿四孝の孟宗は、母のために雪の地下深く竹の芽、すなわち筍を掘って有名であるが、筍は降雪期の前、すでに地下深く萌芽しているから、別にふしぎなことではない。 京阪の一流料理屋が暮の中から、初春
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 魯山人味道
- 中公文庫、中央公論社
- 1980(昭和55)年4月10日