ベートーヴェンのしょうがい 02 ベートーヴェンのしょうがい
ベートーヴェンの生涯 02 ベートーヴェンの生涯

冒頭文

序 すでに今から二十五年ほど前、私がこの小さな『ベートーヴェンの生涯』を書いたあの頃、私は音楽学(ミュジコロジー)的な著作をしようとしたのではなかった。それは一九〇二年であった。破壊し更新する幾多の嵐に富む、紆余曲折の一時期を私はくぐり抜けつつあった。私はパリから飛び出して、十日のあいだ、ベートーヴェンのもとに隠れ家を求めに行った。私の子供のとき以来、彼は私の生活のための道づれであり、生

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ベートーヴェンの生涯
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1938(昭和13)年11月15日