ロザリオのくさり
ロザリオの鎖

冒頭文

自序 長崎の野に廃人の身を横たえてから二年余り、知る人知らぬお方のお祈りと励ましの力によって細々ながら生命をつないで来たが、その間に書いたり口述したりした短文を式場博士がまとめて出版してくださることになった。いよいよまとめて読み直してみると、私というものの欠点がよく現われていてまことに恥ずかしいが、これも偽らぬ荒野の生活記録として世の批判を受けねばならぬものであろう。戦災者はいま戦災の破

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ロザリオの鎖
  • 中央出版社
  • 1959(昭和34)年2月25日