つりじゅうにかげつ |
| 釣十二ヶ月 |
冒頭文
一月 二日早起諏訪湖畔から小淵沢迄(こぶちざわまで)汽車、富士見駅から超大型のリユツク・サツクを背負つて、名取運転手乗り込む。去年正月伴(つ)れて行つた小使君は、御勘弁願ひますと逃げてしまつた。穴釣りの面白さは分つても、寒さには降参したらしい。名取のリユツク・サツクには、炭二貫目、石油缶を二つぎりにした火鉢二ツ、それに餅一臼は入つて居るだらう。 小淵沢でしばらく待つと東京からの夜行がつく。毎
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 集成 日本の釣り文学 第四巻 釣りと旅と
- 作品社
- 1995(平成7)年12月10日