ザボンのみのるきのもとに
ザボンの実る木のもとに

冒頭文

女の童(こ)に就いて。 女の童に就いて私はいつも限りない愛(いと)しい心の立ち帰ることを感じます。 女の童についておもひ出すことは大きな新緑のかたまりのやうなあたらしさであります。 女の童といろいろな無邪気なものがたりなぞをして遊んだあとは、音楽会から帰つたあとのやうな優しいものを感じます。 女の童は私どもの左の手が自然にその垂り髪を撫でるに都合のよい三尺か

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻59 感動
  • 作品社
  • 1996(平成8)年1月25日