でいそう
泥葬

冒頭文

われ、山にむかいて、目をぞあぐる。わがたすけは、いづくよりきたるならん。 (讃美歌第四百七十六) 腐り船 鼻もちならねえ、どぶ水なんだ。屍臭を放つ腐り船が半(はん)沈みなんだ。青みどろなんかが、からみついてるんだ。 舷側にたった一つ、モオゼのピストルが置いてあるんだ。しかも、太陽はきらきらしているんだ。 星夜 月はないけれど、星が

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻
  • 藤原書店
  • 2001(平成13)年11月30日