みこんふじん |
| 未婚婦人 |
冒頭文
1 未婚婦人の魅惑に対して私は今日本の未婚婦人へ散文を書送る。 2 未婚婦人はそが暁近き薔薇色の感情に高揚されて浪漫主義的な、華やかな悩ましき春宵の恋を夢むおお恋!彼女等の夢なる恋!幻の如く描かれて現実の白日には霧の如く消ゆる霧には彩る虹を写すとも彼女等の勝利は遠く人生の花園への路傍に掠(かす)め奪わるる夢想の描き手。 3 私は未婚婦人のみわくに感ずる、未婚婦人はそが未だ奪われざる真珠を抱く未婚婦
文字遣い
新字新仮名
初出
「旭川新聞」1928(昭和3)年10月21日
底本
- 今野大力作品集
- 新日本出版社
- 1995(平成7)年6月30日