げんしりょくのかんり |
| 原子力の管理 |
冒頭文
一 緒言 原子爆弾の攻撃を受けて間もない広島と長崎とを目撃する機会を得た自分は、その被害の余りにもひどいのに面を被わざるを得なかった。至る処に転がって居る死骸は云う迄もなく、目も鼻も区別できぬまでに火傷した患者の雑然として限りなき横臥の列を見、その苦悶の呻きを聞いては真に生き地獄に来たのであった。長崎では有名な浦上天主堂が見る影もない廃墟となり、古くからの敬虔な信者もろともその歴史と伝統とを閉じ
文字遣い
新字新仮名
初出
「改造」1946(昭和21)年4月
底本
- 戦後日本思想大系1 戦後思想の出発
- 筑摩書房
- 1968(昭和43)年7月1日