一峯吹く嵐音絶えて 鐘の音遠く月落ちて露は真珠としたゝりつ 風や松葉を払ふらむ二友に別れし雁一つ 空に声して飛び行けば苔むす石碑人絶えて 無情の草木涙あり三訪ふ人稀の石碑(ブミ)に 霧や不断の香(コウ)をたき月常住の燈となり 英雄の末吊はむ四昔の儘の山川も 南楼月をもて遊び月とや秋を期すれども 遂に帰らぬ人の跡五雲霞の勢を引受けて 死すとも此所を退かじスパルタ武士の名を知れと 実に勇ましやレオニダ