せかいたいせんのあと (じじもんだい)
世界大戦の後 (時事問題)

冒頭文

今より凡そ八年前大正三年の六月も将にくれんとする時、突如天の一方より来った飛電は全欧否全世界の人民を驚倒せしめ、わづか九日の間で英仏独墺露の五強国は戈をふるって立った。我大日本帝国も独国が東洋根拠地と頼んだチンタオを攻落し、英海軍と協力し南洋の敵を討ち遠く地中海にまで出動して聯合軍を助けた。かくて此の戦は伊、米の二強国も加はり華麗なる都は炎の苞にかはり修羅の大激戦は世界の天地を震駭して、之が結末は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 槇村浩全集
  • 平凡堂書店
  • 1984(昭和59)年1月20日