プチロフこうじょう |
プチロフ工場 |
冒頭文
プチロフ工場の兄弟と 蹶起(けっき)した罷工の勇壮を讃えよ。 伝統と鉄鎖を打ち摧(くだ)き 狂気したツアーの暴逆の中に 反逆の矢を射たのは彼等だ。 巨大なる世界の基礎を置き 不滅なる労働の旗の下に殉死したのも彼等だ。 彼等は全世界の曙光で有り宇宙廓清の最初の猛火だ。 彼等ではないか銃火と剣に突き刺され乍ら防砦を築いたのは。 身を持って戦術を教えたのは。 彼等は最後の敗戦で有り全
文字遣い
新字新仮名
初出
「文芸戦線」1929(昭和4)年11月臨時増刊号
底本
- 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
- 新日本出版社
- 1987(昭和62)年6月30日