いきているコタンのどうぞう ――アイヌのじふ・たかはしふさじ―― |
| 生きているコタンの銅像 ――アイヌの慈父・高橋房次―― |
冒頭文
銅像が皆の手で作られた 白老(しらおい)のシュバイツァーとして、すでに貴重な存在になっている高橋房次氏が、今度白老町の住民一同から銅像をおくられることになったという。町民がこぞって醵金に応じ、町役場前の広場に銅像をたてるということは、誠に意義の深いことだと思われる。 大正11年3月に、旧土人保護法施設として完備された道立白老病院の院長とし、高橋氏が赴任されてからも37年になる。その間、土人部
文字遣い
新字新仮名
初出
「日本 第二巻第十二号」1959(昭和34)年12月
底本
- 和人は舟を食う
- 北海道出版企画センター
- 2000(平成12)年6月9日