ははのてまりうた
母の手毬歌

冒頭文

この書を外国に在る人々に呈す 母の手毬歌 一、正月の遊び 皆さんは村に入って、うちに静かに暮らしているような時間は無くなったけれども、その代りには今までまるで知らずにいた色々の珍らしいことを、見たり聞いたりする場合は多くなってきた。村には前々からの生活ぶりをよく覚えていて、親切に話をしてくれる人があるものである。そういう話の中には、いつまでも役に立ち、また、永

文字遣い

新字新仮名

初出

母の手毬歌「週刊小国民 第四巻一号」1945(昭和20)年1月、親棄山「少女の友 三八巻二〜三号」1945(昭和20)年1月、2月

底本

  • こども風土記・母の手毬歌
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1976(昭和51)年12月16日