どうしこみみねじろう げんざいこうちろうごくかみおりこうなるどうしに
同志古味峯次郎 ――現在高知牢獄紙折工なる同氏に――

冒頭文

誰がこの困難無比の時代に労働者の利益のために最も正しい道を選んだか———壁に頭を打ちあてるようなこの時代にその一つの例をおれは示そう———確かに正しく!古味峯次郎君彼は鋼の中から打ち出され、飢餓の闘いが彼をボルセヴィキにまで鍛え上げた (1) 彼は越知の狭い町はづれの小作兼自作農の家に生れたそしてこんな南国の山麓の息子たちがそうであるように十八の彼は嶺を越え花崗岩のはすに削られた灰青色の岬の燈台

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 槇村浩詩集
  • 平和資料館・草の家、飛鳥出版室
  • 2003(平成15)年3月15日