どうしこみみねじろう げんざいこうちろうごくかみおりこうなるどうしに
同志古味峯次郎 ――現在高知牢獄紙折工なる同氏に――

冒頭文

誰がこの困難無比の時代に 労働者の利益のために最も正しい道を選んだか ———壁に頭を打ちあてるようなこの時代に その一つの例をおれは示そう———確かに正しく! 古味峯次郎君 彼は鋼の中から打ち出され、飢餓の闘いが彼をボルセヴィキにまで鍛え上げた (1) 彼は越知の狭い町はづれの 小作兼自作農の家に生れた そしてこんな南国の山麓の息子たちがそうであるように 十

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 槇村浩詩集
  • 平和資料館・草の家、飛鳥出版室
  • 2003(平成15)年3月15日