クリスマス
クリスマス

冒頭文

クリスマスとは何ぞや 我が隣の子の羨ましきに そが高き窓をのぞきたり。 飾れる部屋部屋 我が知らぬ西洋の怪しき玩具と 銀紙のかがやく星星。 我れにも欲しく 我が家にもクリスマスのあればよからん。 耶蘇教の家の羨ましく 風琴(おるがん)の唱歌する聲をききつつ 冬の夜幼なき眼(め)に涙ながしぬ。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日