こはる
小春

冒頭文

やはらかい、土壤の上に、 じつと私(わたし)が坐つて居る、 涙ぐましい日だまりに、 白い羽蟲のちらちらもえ、 遠い春日のちらちらもえ。 麥よ芽を出せ。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日