さんちょう
山頂

冒頭文

かなしければぞ、 眺め一時にひらかれ、 あがつまの山なみ青く、 いただきは額(ひたひ)に光る。 ああ尾ばな藤ばかますでに色あせ、 手にも料紙はおもたくさげられ、 夏はやおとろへ、 山頂(いただき)は風に光る。 ——一九一四、八、吾妻ニテ——

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日