しっかんこうろ
疾患光路

冒頭文

我れのゆく路、 菊を捧げてあゆむ路、 いつしん供養、 にくしんに血をしたたらすの路、 肉さかな、きやべつの路、 邪淫の路、 電車軌道のみちもせに、 犬、畜生をして純銀たらしむる、 疾患せんちめんたる夕ぐれの路、 ああ、素つぱだかの聖者の路。 ——十月作——

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日