ほたるがり
蛍狩

冒頭文

愛妹(いもうと)のえりくびから一疋、 瘋癲病院の窓から一疋、 血(けち)えんのつかあなから一疋、 いえすの素足から一疋、 魚の背筋から一疋、 殺人者の心臟から一疋、 おれの磨いた手から一疋、 遠い夜の世界で螢を一疋。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日