ほたる

冒頭文

ああきみは情慾のにほふ月ぐさ、 われははた憂愁の瀬川の螢、 いきづかふ舟ばたの光をみれば、 ゆふぐれのおめがの瞳(め)にて、 たれかまたあるはをしらむ、 さざなみさやぎ、 くちびるはそらをながるる。

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日