こうかんきし
交歓記誌

冒頭文

みどりに深き手を泳がせ 涼しきところに齒をかくせ いま風ながれ 風景は白き帆をはらむ きみはふんすゐのほとりに家畜を先導し きみは舞妓たちを配列し きみはあづまやに銀のタクトをとれ 夫人よ、おんみらはまた とく水色の籐椅子(といす)に酒をそそぎてよ みよ、ひとびときたる 遠方より魚を光らし 淫樂の戲奴は靴先に鈴を鳴らせり。 ああ、いま新らしき遊戲は行はれ 遠望の海さんさん

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日