えんぼう
遠望

冒頭文

さばかり悲しみたまふとや、 わが長く叫べること、 煉瓦の門に入りしこと、 路上に草をかみしこと、 なべてその日を忘れえず、 いはむや君が來し方を指さし、 かの遠望をしたたむる、 あはれ、あはれ、 わが古き街の午後の風見よ。 (厩橋暮日篇より)

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日