ばんしゅうあいご
晩秋哀語

冒頭文

ああ秋も暮れゆく このままに 故郷にて朽つる我にてはよもあらじ 草の根を噛みつつゆくも のどの渇きをこらへんためぞ 畠より疲れて歸り 停車場の裏手なる 便所のほとりにたたずめり 日はシグナルにうす赤く 今日の晝餉に何をたうべむ (故郷前橋にて)

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日