かみにささぐるうた
神に捧ぐる歌

冒頭文

あしきおこなひをする勿れ われはやさしきひとなれば よるも楊柳(やなぎ)の木影にうち伏し ひとり居てダビテの詩(うた)をうたひなむ われは巡禮 悲しき旅路にあるとも わが身にそへる星をたのみて よこしまの道をな歩みそ たとしへなく寂しけれども よきひとはみなかくある者ぞかし われはいとし子 み神よ、めぐみをたれさせ給へ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日