むし

冒頭文

いとしや いとしや この身の影に鳴く蟲の ねんねんころりと鳴きにけり たれに抱かれて寢る身ぞや 眞實我身は獨りもの 三十になるといふ その事の寂しさよ 勘平さんにはあらねども せつぷくしても果つべきか ても因業なくつわ蟲

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日