しゅうじつこうご 〔ちまた、ちまたをあゆむとも〕
秋日行語 〔ちまた、ちまたを歩むとも〕

冒頭文

ちまた、ちまたを歩むとも ちまた、ちまたに散らばへる 秋の光をいかにせむ たそがれどきのさしぐめる 我が愁をばいかにせむ 捨身に思ふ我が身こそ びいどろ造りと成りてまし うすき女の移り香も 今朝の野分に吹き散りて 水は涼しく流れたり 薄荷(はつか)に似たるうす涙

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 萩原朔太郎全集 第三卷
  • 筑摩書房
  • 1977(昭和52)年5月30日