にわをつくるひと
庭をつくる人

冒頭文

つくばい つれづれ草に水は浅いほどよいと書いてある。わたくしは子供のころは大概うしろの川の磧で暮した。河原の中にも流れとは別な清水が湧いていて、そこを掘り捌(さ)いて小さいながれをわたくしは毎日作って遊んだものである。ながれは幅二尺くらい長さ三間くらいの、砂利をこまかに敷き込み二た側へ石垣のまねをつくり、それを流れへ引くのであったが、上手(かみて)の清水はゆたかに湧きながれて、朝日は浅い

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆6 庭
  • 作品社
  • 1983(昭和58)年8月25日