わたしの今住んでいるところは、川原につづいた貸家で庭には樹も草もない。眩しい日かげに打たれた砂利ばかりである。だから滅多に庭へは出ない。ただよくとかげが這うている。飴色の肌をしているのと、虹のような色をしているのとが、まぶしい日光の中を這い出しながら、低い蚊や蠅の飛ぶのを見ている。——暑い日には少しばかりの雑草のかげから、三角形の口を少し上向きにして、凝然として何かを狙っている。が、別に蚊も蠅も飛